悲食記


【著者】古川緑波

【発行】学風書院

【発行年】昭和34年

【本の状態】
経年に伴う表紙のスレ傷、カバー端のヨレや
小ヤブレ、紙魚・汚れが見られます。
奥付ページあたり2ページに角の乱丁があります。
中身に落丁などはなく、読むのに問題ない状態です。
※商品状態につきまして気になる点がございましたら、
お気軽にお問い合わせください。

【その他】絶版・日本の百人全集3
「昭和19年3月12日(日)

アテもなしに、何か食いものをと出かける。
バス、省線。品川駅から歩き。
キン坊へ行ったら閉ってる。やれやれと浅草橋迄。
鳴子へ行ってみたら、あゝ何と!又閉ってる。
何たる東京! あゝもう生きててもつまらない!
淋しく帰って、うどん粉の型焼をモシャモシャ食う。
涙が出そうな気持。食うものがなくなったからとて、
自殺した奴はいないのか!」

喜劇役者・古川緑波が
食うことに情熱を持つ人々に捧げる
食・食・食の随筆集。

型番 mashiko
販売価格
1,200円(内税)
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