【著者】谷崎潤一郎(装幀・挿画/棟方志功)

【発行】中央公論社

【発行年】昭和31年再版

【本の状態】
函付。経年に伴う函のヤケ・スレ・紙魚汚れなどございますが、中身は一部ページヨレがありますが、しっかりしており読むのに差し支えない状態です。

※商品状態につきまして気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

【その他】旧版
「一月一日。・・・僕ハ今年カラ、今日マデ日記ニ記スコトヲ
躊躇シテヰタヤウナ事柄ヲモ敢テ書キ留メルコトニシタ。
僕ハ自分ノ性生活ニ関スルコト、
自分ト妻トノ関係ニツイテハ、アマリ詳細ナコトハ
書カナイヤウニシテ来タ。
ソレハ妻ガ此ノ日記帳ヲ
秘カニ読ンデ腹ヲ立テハシナイカト云フコトヲ
恐レテヰタカラデアッタガ、
今年カラハソレヲ恐レヌコトニシタ。」

初老を迎えた大学教授の夫と貞淑な妻・郁子は、
性の部分を赤裸々に綴った日記を互いに盗み見し、
性の深みへ共に嵌っていく・・・。
娘の許婚と郁子の肉体関係に嫉妬と興奮を覚える夫・・・
日記の中に収められた官能的な秘密を
そっと覗き見るようなスリル。
昭和30年代の発表当時“芸術か猥褻か”との
論議を呼んだ谷崎潤一郎の傑作小説。

人間の業を思わせる美しくも怪しい魅力に満ちた
装幀は棟方志功氏によるもの。


型番 mashiko
在庫状況 在庫ありません。
売り切れ中です。
購入数
Soldout