ぼやきと怒りのマリア ―ある編集者への手紙―

【著者】森茉莉/著 小島千加子/編

【発行】筑摩書房

【発行年】1998年第一刷発行

【本の状態】良い
帯付。経年による若干のヨレ、スレ、などございますが、ページ内は落丁、書き込みなどなくよい状態です。
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【その他】
昭和33年から51年にかけて、森茉莉があるひとりの編集者の宛てた手紙、172通を収録した本書。
「父の帽子」によって日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した直後からの小説を書くことへのプレッシャー、
そして少しずつ、小説つくりの面白さにとりつかれ、自分の思い、こだわりをぶつけていく様子が手に取るように分かります。
生きた茉莉の言葉からはその天真爛漫さ、自分の作品の登場人物をいつくしみ、うきうきと楽しみながら書く様子がありありと伝わり、
数々の著書が生まれるまでのエピソオド、特に「贅沢貧乏」構想時のいきいきと鬼気迫るような手紙は秀逸。
思慕していた室生犀星や三島由紀夫、友人との交流、繊細で独特な人間観察、日常生活の細部にまでいたる小さく大切なこだわりなど茉莉独特の眼と文体を存分に味わえます。
担当編集者の茉莉への尊敬と驚きのまなざしもすばらしく、森茉莉作品をよりいっそう楽しめる一冊。

型番 kyoto
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